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現在位置: Wall Paper 大川きぼうプロジェクト 活動報告 2014-06-14~15 アクリル手芸ワークショップ開催@福地・芦早

2014-06-14~15 アクリル手芸ワークショップ開催@福地・芦早

2014-06-14~15 アクリル手芸ワークショップ開催@福地・芦早

 


参加スタッフによるレポート


私は今回初めて「大川きぼうプロジェクト」さんの活動に参加させて頂きました。
サポサポprojectさんと連携し、大川地区でのワークショップのお手伝いをさせていただきました。
私個人としては2回目の大川でしたが、今までにない地元の方との交流や視察を通して様々な所感や気づきがありました。

1日目6/14、早朝に車2台体制で東京を出発し、一路石巻へ。
車内では初めてお会いする方々ばかりで始めは緊張しっ切りでしたが、話しかけていただいたり、温かい雰囲気の中すぐに打ち解けていくことができました。

天気が良く、渋滞などもほとんど無く、順調に進みお昼頃石巻に到着しました。
まず、「きかく」で昼食をとりました。
初めて訪れたこの食堂は外観もかなり趣があり、どこか懐かしくもある雰囲気が漂っていました。
名物のサバだしラーメンにボリューム満点のソースカツ丼を頂きました。
名物ともあり、とても美味しく、学生のお財布にも優しい価格で大満足でした。

腹ごしらえをして、いざワークショップへ。
今回のワークショップの内容は「アクリル手芸」。
綿状のフェルトをニードル(細い針で先がそり返り、繊維を引っ掛けることができるようになっているもの)でひたすら刺して自分の好きなように、形を作っていくというもの。

私自身、初めての作業で補助になれるのかという不安を感じつつも先生方から手ほどきを受けること約15分。
単純作業なので、誰にでも楽しくできる手軽さが魅力的な反面、使用するニードルによる怪我に十分注意を払うことを教わったところで、地元の方が集まり始めました。
以前も他のワークショップに参加されたことのあるという方が多く、にこやかな表情で先生のレクチャーを受けて各々の作業につきました。高校生の子からお年寄りの方まで時折話を交わしながら、黙々と作業に徹しました。



約1時間半かかって出来上がったのは、いずれも可愛いマスコットでした。
写真を撮って、それぞれ持ち帰りました。

そして、ワークショップが無事終了し、片付けを済ませ、スタッフと参加者の皆さんでお茶っ子をしました。
近況を伺っている中で出た話の流れで、メンバーの作業療法士二名を筆頭に、転倒予防・腰痛のための体操のレクチャーが始まりました。
こちらも好評で、課題を見つけるという点で今後の活動の手がかりとなるようなやり取りであったように感じました。

ワークショップの行われた公民館は、川沿いにあり丁度その時は護岸工事の真っ只中でした。
そこには道路ができるらしく、工事関係者の方々が忙しなく作業されていました。
見渡す限り緑の田園風景で、自然豊かなその風土に民家や人気はあまり無く、しかしこうしてイベントを開くことで集まって来る方々がいらっしゃるのを見て、地元の方同士、そして東京から赴く私たちが、会って話す機会があることの重要性を感じました。

その後、追分温泉で入浴を済ませ、夕食は「湖月亭」で天ぷらそばを注文しました。
お品書きにある「天ぷらそば」にはその他に名物のはらこ飯がセットでついてきて、こちらも美味しく頂きました。
現地に来て地元産の美味しいものを食べることも、自分が継続して足を運ぶ上では重要なきっかけのひとつのように感じました。

1日の終わり、長面浦で獲れた牡蠣を地元の方からおすそ分けして頂き、それを蒸して頂きました。
シーズンも終わりということで、身がつまったプリプリの牡蠣は蒸しただけで程よい塩気と弾力でとても美味しかったです。
「喫茶HAMA」にて、石巻出身の方から外部から移住されて来ている方など沢山集まり、お酒の席を共にさせて頂きました。
復興のために多方面で尽力されている方々のお話は刺激的で、私自身今後も何か自分なりにできることで、お力添えさせて頂きたく気持ち新たにする機会となりました。

次の日は、ワークショップが午前中ということで少し早めに出発し、道の駅上品の郷にて朝食をとりました。
休憩室の床にプリントされた震災前と震災後の石巻は長面浦の周辺の航空写真を見ながら、リーダーの大槻さんに説明をして頂きました。
土地が水没して消えている写真を見たときの衝撃は今も鮮明に残ります。

上品の郷を出発し、ワークショップの会場へ。
前日と同じ「アクリル手芸」での工作に手際を確認しながら待っていたところ、一人二人と参加者の方がいらっしゃいました。
おふたりの話によると、他の方々には声を掛けたが皆野菜の収穫や面倒見で忙しいとのことでした。
お米づくりもあるようで、様々の農作物をつくっていらっしゃるとお話を伺いました。

その日のワークショップも、黙々と打ち込むこと1時間と少し。
昨日に負けず大作が続々とできていきました。
短調な作業でも、続けることで形になり、達成感を味わうことができ、その過程で生まれる何気ないコミュニケーションが自然と弾みました。
最後はお茶っ子で締めて終了しました。
笑顔で帰って行かれたお二人は朗らかに笑って、こちらが元気をもらってしまうような、そんな時間でした。

全2回のワークショップが無事終了し、帰京の前に昼食と視察時間がありました。
昼食は雄勝の復興商店街「おがつ店こ屋街」三浦水産さんにて新鮮なホヤとホタテを頂き、洸洋さんにて雄勝グリーンカレーを頂きました。
どれも美味しく、また食べに来たいと純粋に思いました。
昼食を済ませて、大川地区とその周辺の視察時間です。

まずは大川小学校に行きました。
たくさんの生徒や先生が亡くなり、未だに当時の明確な真実は明かされていないことや学校側の対応が問われるなど、震災から3年経過した今も議論の対象になるその場所に立ちました。
私自身、1度2012年の10月に訪れたことがありました。
その時はなかった立派な慰霊碑が建立され、しかし校舎はそのまま残されてありました。
リーダーの大槻さんに案内して頂きながら、崩れかけている校舎のまわりを歩きました。
ニュースなどで知ったことが目の前のものに繋がっていく感覚に圧倒されながら、このような惨事が二度と起こらないことを願いました。
そしてそのことを、自分自身の心に留めて防災意識の啓発に繋げていくべきだと強く思いました。

その後、震災後地盤沈下で水面と化した長面地区へ。
朝、上品の郷で見た航空写真のその光景を目の前にし、あまりに現実離れしていたのでなかなか受け入れられずにもいました。
震災による影響の大きさを改めて実感しました。
そして、東京にいる私たちはなかなかそのことを実感できずに今を過ごしていると思います。
実際に足を運んで、見て、感じてその重要性をしかと感じました。
水面下に陥没した地域は、もともと誰かの土地だったし誰かの家もあった場所で、今はそのことを見ただけではわからない状況でしたが、そこに人の生活の営みがあった事実を知りました。

視察が終了し、最後に山の上の展望台に上り、石巻を一望しました。
天気もそこそこに、見晴らしが良かったです。
緑が多く、とても居心地の良い場所でした。
目下に広がるのは茶色い部分の多い土地でした。
震災前から震災後と大きな変化を遂げ、そのあとも着々と変わってきているであろう風景を見て、何とも言えない気持ちになりました。
外から足を運んで、短い時間ですがその土地を知ろうとして、その土地の何か力になれそうな方法で動いて、その土地の人と交わって、その土地のものを食べて、その繰り返しを継続することでその土地の変化を体感し、またその状況をまわりに伝えて行かなければならないと感じました。
そのような所感の上で、今回の活動はたいへん有意義だったように感じました。

また、イベントを通して地域活性化、コミュニティーの再興隆を図る活動に関わるのは初めてのことで、しかし今後重要になっていくことの一つなのだろうということを感じました。
今まで、私はガレキ撤去などの体を動かすボランティア活動に多く触れてきました。
それはその地域の不特定多数の方に向けたものが多かったように思います。
それらとは対照を成す今回の、“この地区のこの方々に向けた”活動というものを通して、人の繋がりの大切さを学びました。また行きたいと思います。