ja_JP ja http://www.facebook.com/fumbaro.org

コンテンツに飛ぶ | ナビゲーションに飛ぶ

パーソナルツール
現在位置: Wall Paper ふんばろうチャリティーブックプロジェクト 『人を助けるすんごい仕組み』著者・西條剛央からのメッセージ

『人を助けるすんごい仕組み』著者・西條剛央からのメッセージ

2012年2月16日に刊行された『人を助けるすんごい仕組みーーボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか』。 東日本大震災発生直後にふんばろう東日本支援プロジェクトが立ち上げられた経緯、多数のボランティアで構成された同組織の運営方法についてまとめられたこの本は、今でもさまざまな反響を呼んでいます。 刊行当時に寄せられた、著者・西條剛央からのメッセージです。

 

この本は、あの3・11からはじまります。

あの揺れと、いつ収束するかわからない原発事故の中で自ら南三陸町に行き、プロジェクトを立ち上げていく過程をノンフィクションで描きながら、有事に役立つ「構造構成主義」の考え方を伝えていくものです。

最終章では、今後の大規模災害に備えて、行政や日本赤十字社、日本社会へのさまざまなアイディアを提言しています。
僕は、この本が多くの方に読まれることで、これから起こる震災の被害を最小化させ、哀しい思いをする人を減らしたいと願っています。

そして、子どもたちのために希望を持てる未来を拓くことこそが僕らの役目だと思っています。

* * *

――しかし、そんなことが、果たしてできるのでしょうか?

できます。

今なら、そう断言できます。

実際に、僕らは一人一人の力をあわせることで、行政や赤十字もできない支援を実現してきたからです。

「何か自分にできることはないだろうか……」と思われている皆さん、被災された方々のためにできることは必ずあります。

まずは、立ち読みでいいので、一度読んでみてください。

そしてもし、みんなにも読んでもらいたい、と思われたら、ぜひツイッターやフェイスブックで、心で感じたまま、感想を書いてみてください。

皆さんの“気持ち”や“感情”が込められた言葉は必ず伝わります。

僕もツイッターで「すんごい仕組み」などで検索して適宜リツイートしますので、ぜひツイッターやフェイスブック、ブログ等で、皆さんの“想い”を伝えていただければと思います。

また、あの人に読んでもらいたい、贈ったらきっと何か感じるに違いないと思われたら、ぜひ贈ってあげていただければと思います。

お近くの書店で売っていなければ、注文していただくだけでもその本屋さんに仕入れていただくきっかけになりますし、お近くの図書館にご希望を出せば入荷してくださると思います。大学の生協でも図書館でも同様です。

一人ひとりにできることはたくさんあります。

* * *

東日本大震災では、1,000人以上の関連死者が出ました(したがって2012年1月現在で、死者・行方不明者は合計2万人以上となっています)。

助かったはずの尊い命が、震災後の長引く避難所生活や、コミュニティがバラバラにされたことによって亡くなっているのです。

僕らは津波や地震は止められませんが、関連死を減らす仕組みを整えることはできます。

未来の命を救うことはできるのです。

僕らの手で未来を変えていきましょう。

2012.2.17

ふんばろう東日本支援プロジェクト代表 西條 剛央

プロフィール

1974年、宮城県仙台市生まれ。早稲田大学大学院客員准教授(専門は心理学と哲学)。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表。2004年3月早稲田大学大学院で博士号(人間科学)取得。2005年に構造構成主義を体系化。

「構造構成主義」の理論を用い、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、ボランティア未経験ながら日本最大級のボランティア組織を立ち上げる。
「物資支援プロジェクト」では、2012年1月時点で3000か所以上の避難所、仮設住宅等に、15万5000品目に及ぶ物資を支援。また、アマゾンの「ほしい物リスト」を活用することで2万4000個以上の支援を実現。さらに岐阜県、愛知県、宮城県、福島県、大分県、大阪市、仙台市、横浜市で行き場をなくした10トントラック40台分以上もの膨大な物資を被災者へマッチング。「家電プロジェクト」では、行政や日本赤十字社の支援が受けられない個人避難宅をはじめ、2万5000世帯以上に家電を送った。その他、自立支援を目的とした「重機免許取得プロジェクト」「ミシンでお仕事プロジェクト」など様々なプロジェクトを始動。
主な著書に『構造構成主義とは何か』『現代思想のレボリューションー構造構成主義研究1』(以上 北大路書房)『ライブ講義・質的研究とは何か』(新曜社)『現代のエスプリ 構造構成主義の展開ーー21世紀の思想のあり方』(至文堂)など。